テクニカル分析とファンダメンタルズ分析、どちらを優先すべきなのか?メリットとデメリットや使い方を紹介

株式

皆さんがご覧になる様々なサイトや雑誌等で選定されている株式はどういう手法で決まっているかご存知ですか?

それはテクニカル分析かファンダメンタル分析という分析手法を使っています。

各投資家も基本的にはその手法を使って利益を求めており、各々の投資スタンスでどちらかを選んでいます。

ただしこの2大分析手法はどちらかが劣っているという事もないですし、そもそも分析する角度が違うので比べようがないのです。

例えるならサッカーとテニスではどちらが優れた球技なのか?というような話です。

ですのでテクニカル分析とファンダメンタルズ分析のどちらも知るのがベターだと思いますし、どちらも使えるという事は自分の武器が二つあるようなものですから、利益を追求したり損失を回避したりする確率が高くなるという事です

そんな2大分析手法を知って投資に生かしてみませんか?

今回はこの2つの分析手法をまとめてみました。よろしければご覧ください。

 

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テクニカル分析

過去の株価の値動きのチャートを見てトレンド(方向性)を見つけたり、同じ動きがあるようなパターンを想定して今後の株価の動きを予測する手法です。

チャートの動きを見比べたりする事で対局的に判断する事ができ、しかも株式だけでなくFX等でも簡単に通用する手法。

このチャートは価格がどう値動きしたかを表すもので過去の投資家達の経験や意図を読み取る事が可能です。

歴史は繰り返す』という言葉にもあるように、過去の取引を見ることで全ての情報を得ることが出来るという便利な手法なのです。

メリット

各証券会社でツールが多く簡単に売り買いのタイミングや流れを視覚的に理解できる

トレンド分析だけでキャピタルゲインを十分狙える

経済動向や政治動向をあまり知らなくても問題無い

 

デメリット

暴落等の突発的要因にすぐ対応できない、支えとなる理論的なものがない

必ずしも過去と完全に動きをするわけではない

いくつかの分析ツールを組み合わせる事で精度も増すが、売買ポイントが不明瞭になやすい

誰でも簡単に売り買いのタイミングや、株価の流れを掴むことが出来る便利ツールが沢山あります。

個人的には短期の取引に特にこのテクニカル分析が向いていると思っています。

もちろん長期でも使えますが、長期保有する際に過去数年間の日経平均やTOPIXと銘柄を見比べて株価がどれだけ高いか安いか、解離しているのかを見極めるくらいで使用するのがいいでしょう。

 

ファンダメンタルズ分析

その企業の売上や利益等の経営状況を調べて株価が割安なのか、成長性があるのかという良し悪しを判断する手法です。

企業の売上は増収か、営業利益は?経常利益は?そして純利益はどうなのか?

こういった内面を分析し、株価と照らし合わせる事で割安か割高か、更に成長性があるのかどうかといった内容を判断することができます。

経済状況や国の政治状況ももちろん判断基準としており、こちらもテクニカル分析と同じく奥深い分析が可能です。

ここで出てくる指標が「PER」「PBR」という指標です

PER株価収益率株価が割安なのか割高なのかを判断することができる指標。15倍以下が割安とされる
PBR株価純資産倍率1株当たりの株価が純資産の何倍の値段が付けられているかを見る。1倍以下が割安とされる

このような指標を見て割安かどうかを確認する事ができます。

この指標も四季報や各証券会社のツールで一目瞭然で数値が見れますので、内容が分かっていればこちらもすぐに確認はできます。

更に企業の財務諸表を確認していくと多くの情報を得られますが、慣れないうちはどの情報が良いのか分からないため難しいと感じるでしょう。

 

メリット

財務諸表を見る事で企業自体の安定性や成長性を確認できる

大株主が投資会社なのか、従業員持ち株なのか等という企業の細かい情報も確認できる

高配当株や割安株といったジャンルの株式銘柄を発見できる

デメリット

財務諸表から内容を全て理解する事ができるが、本当に理解する時間と労力が必要

PERやPBRは株価が下落すると低くなる為、単純にそれだけを見ると倒産や上場廃止銘柄も該当してしまう

企業の決算書や財務諸表から判断ができるので、しっかりとした理屈を持って投資ができる分析方法といえます。

成長性等に期待したり高配当を狙ったり割安な位置を狙ったりという見方が多い為、短期的な取引には向いておりません

中長期での投資基準で考えるのが一番合っているのがファンダメンタルズ分析といえます

 

つまりどう使えばいいの?

この2つの分析のメリットとデメリットを理解して、買い付けの際に最低限の分析を行う事が必要と考えます。

その最低限は何かというと。

テクニカルでは移動平均線を利用して、日別・週別・月別で見比べて現在の株価の位置がどういうものか判断する。

チャートの流れ(トレンド)が上向きか下向きか、あるいは横ばいかをチェック。

ここで買い付けた場合の利益確定ラインや損失確定ラインを定めておきましょう。

また株価が高くてもファンダメンタルズ分析を行うと割安という事もあります。

なのでファンダメンタルズ分析では株価が割安なのかをPERとPBRで調べ、そして増収増益かどうかという点をチェックすれば最低限と言えるでしょう。

更に言えばROEや配当性向もファンダメンタルズ分析で見ていただければなお良しといえます。

【まとめ】二つとも理解できる方が良い

テクニカル分析はツールが揃っていて誰でも簡単に分析可能。ただ明確で正しい売買シグナルがあるわけではない。

トレンド分析が強い為に短期的〜中期的な投資に向いている。

ファンダメンタルズ分析はツールもあるが、財務諸表など深くまで分析する事が可能。ただし全てをすぐ理解するのは不可能と思われる。

ツールですぐ見れるPBRやPER、ROEや増収増益か程度は見て判断できると良い。

成長性や安定性を見極める手法なので中期~長期的な投資に向いている

それぞれの内容がざっくりでも知っておけば良いものだと思っていただけたでしょうか?

この手法を使わない手はないと思います、折角その企業の勢いや内面を理解できる力を得たのに、

その力を使わず他人任せのままでオススメを買うだけだと正直いつまでも株で勝つ事は不可能です。

人のオススメ銘柄も、その人が『売りたい』という欲があるかもしれなくて紹介している人や企業だっていますからね。

結局は自分で力を得て、経験していくのが利益を得る最短ルートです。

その手助けになれればと思います。

 

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