外債を選ぶ時の注意点!ドル建てやユーロ建てとは?国内債券や個人向け国債との違いも含めて解説。

債券

こんにちは!リヨです!

今回は外債(外国債券)についてまとめてみました。

というのも前回では、債券の仕組み等をお伝えさせていただきました。

さわり程度の内容ですが、債券の意味や仕組みを理解していただけたのではないかと思っています。

円建ての日本国債(個人向け国債)や、社債はわかりやすいしリスクも低いのですが

今回ご紹介する外国債券は、円建てに比べてリスクが高くなります。

そこで外債についての注意点やリスクを、わかりやすく説明できればと思っております。

 

 

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日本円建てと何が異なるの?

買付時には決められた外貨で支払し買い付けを行います。

そして利子や満期時(償還)のお金も買い付けた外貨でかえってきます。

例えば1口1,000米ドル、利率1%の3年満期の債券があったとします。

税金を排除して考えた時、1年後に支払われる利子は10米ドルですね。
3年の満期がきて償還されると、1,000米ドルと30米ドルの利子がかえってきます。
日本円ではなく、米ドルで全て完結いたします。

買うときも満期や利子も外貨ですので、日本円を外貨にしなくてはいけないですね。 

 

でも外貨って日本で使えない

米ドルで30ドル増えても、日本で使えないですね。

ではこの30ドル、日本円でいくらですか?

税金を考えない時、1ドル100円の場合は3,000円ですが、

1ドル90円の場合は2700円となり、1ドル110円の場合は3,300円となります。

もちろん元本として運用した1,000米ドルも、為替の変動によって日本円の価値が変わります。

この為替の変動によって価値が変わることを、為替リスクといいます。

 

為替リスクとカントリーリスク

為替リスクは為替市場が日々変動することにより、日本円での価値が変わる事を言います。

もしも手持ちの外貨で買うことができ、なおかつ外貨のままで保有できればどうでしょうか。

米ドル100円の時に購入し、満期時は米ドル95円だったとしても、

日本円に両替せず米ドルで保有しつづけて、米ドル100円の時に両替ができれば、

為替リスクはないようなものと考えられます。

しかし両替に伴う手数料(スプレッド)があるので、為替リスクはゼロにはできないでしょう。

 

カントリーリスクはその国の政治的、経済的な不安や問題に対して影響を受けることを言います。

影響を受けて元本の償還ができなかったり、利子が払われなかったり。

それによって為替が円高になってしまったり。

国内でも全てのニュースや動向を追うのは難しいのに、その外国の動向を把握しきれないでしょう。

為替リスクの中にカントリーリスクも含まれる、こういった感覚で大丈夫です。

ただしリスクはリスクです、しっかり把握・理解しておきましょう!

 

まとめ

外債には円建て債券に比べ、2種類のリスクが増えています。

  • 為替リスク
  • カントリーリスク
  • 信用リスク
  • 価格変動リスク
  • 流動性リスク

為替リスクをコントロールする為に、一番確認していただきたいのは

その外貨のままで保有できるかを確認してください!

米ドル、ユーロや豪ドルは保有できる所が大半ですが

トルコリラ、ブラジルレアルやメキシコペソは保有できない事が多いです。

さらには会社によってですが、外貨現金の引き出しができない事もあります。

せっかく円安の時に購入しても、円高になってしまい日本円での価値が下がってしまうのはとてももったいないと思いませんか?

損をできるだけ回避する為には外貨保有(保管)できる会社で運用するのが一番いいでしょう

目先の利率に釣られて高利率の新興国通貨だと、強制的に円での受け取りになってしまい

せっかくの利率を為替リスクで失ってしまいます!

リスクや障害をしっかり確認すれば、外債は比較的安定して高利回りを狙える魅力的な商品と言えます。

 

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